プラッツ23年の歩み お客様の声を大切に デザイン、機能だけではない…

 現在多くの要介護状態の方々は、戦後の復興期において大変なご苦労を経験されながら、弛まぬ努力で現代の日本の発展に貢献されてこられた方々です。

 我々の使命は、ご利用者様には常に感謝の気持ちを持ち、介護ベッドを「安全」に、「快適」に利用していただく事であると考えます。

 プラッツはこれからも常にお客様の声に耳を傾け、より「高品質」でより「高機能」、そして「低価格」の介護用ベッドを「一生懸命」造り続けます。

 介護用ベッドを通じて社会に貢献する。プラッツはいつも「一生懸命」です。

1992年

プラッツの原点

介護ベッド「PKB-305S」医師を父に持つ福山(現社長)が1992年に創業。1996年からベッドを主としたメーカーとして展開をはじめました。介護ベッドについては数十万円と当時は非常に高額で、「これでは子や孫がお年寄りに買ってあげられる金額ではない。せめて10万円位にできないか?」という社長の強い思いから試行錯誤をした結果、99,800円と当時としては破格値のPKB-3シリーズを世に出し大きな反響をいただきました。ここにプラッツの原点があります。「どんなに高性能でも一般の人が買えない価格では意味が無い」。プラッツは「一生懸命」に高品質と低価格を追求しています。

1998年

宮付ベッドは介護用ではない?

介護ベッド初の宮付ベッド「PKB-NAD」「介護・医療用ベッドのヘッドボードはフラットタイプであり、ティッシュやめがね、お薬などはサイドテーブルに置くもの」という事が常識とされてました。しかし、在宅では誰もがテーブルを購入でき、そのスペースがある訳でもなく、結果、“枕元にこれら小物類を置かれ、背上げした時にずり落ちてしまう。ずり落ちるから背上げ機能は使わない”。ということにもなります。であれば、「小物が置ける宮付」を介護ベッドにも導入しよう!と1998年に宮付ベッドを市場に送り出し、今では多くの施設でも宮付タイプが導入されています。

2000年

ある「一般の方を対象にした
展示即売会」での出来事

たたみベッド「PTB-313-DB」「介護ベッド」と書いたパネルをベッドの横に掲げ展示をしてましたが、お年寄りは見向きもされません。杖を突いた90歳位のおばあちゃんに声をかけたところ「介護ベッドに寝たら終わり!」ときつい一言。おばあちゃんにすれば介護ベッドはTVやエアコンの様に「使いたい・買いたい」商品ではなく、逆に「使いたくない商品」「仕方なく使う商品」。すぐにパネルを「電動ベッド」に書き換えたところ、少しずつ説明を聞いて頂けるようになりました。結果は、60代の方に1台だけ販売することができましたが、「安心して立ち上がれるから、夜と朝の不安がなくなりそうね」というお言葉を忘れる事ができません。「家で使うベッドだから家庭的なデザインを追求しよう。」プラッツの基本ポリシーですが、ベッドの形だけでは駄目!お年寄りの立場に立ち、その表現方法にも気を配ることが大切と痛感した事例でした。今では、元気だけど体に不安のある方にも使っていただけるベッドの名称は、「自立されている今の状態を少しでもサポートしたい」との思いを込め「自立支援電動ベッド」と名称を変更しました。

2001年

ベッドのフレームの色は何故白なの?

業界初の白ではないレンタル対応ベッド「PZB-V310R」白では病院のイメージが付きまとい「家では使いたくない」という声をきっかけに、2001年弊社初のレンタルベッド「PZB-V310R」からフレーム色はメタリックグレイにしました(業界初)。

今ではほとんどのメーカーが在宅用ベッドで白を使っていません。

2004年

お年寄り専用トレーニング機器なのに寸法が?

業界初の白ではないレンタル対応ベッド「PZB-V310R」介護予防機器。現在多くの施設で導入されていますが、開発当時に調査した結果、驚いたのは 「日本のお年寄りが使うのにアメリカサイズの機器ばかり」 ということでした。

「これでは予防どころか怪我するのでは?」との思いから、日本人のお年寄りのサイズに合わせた機器の開発に着手。転倒予防のサポートアームや同時に回数カウンターも業界初で搭載しました。

2006年

身長に合わせた調整ができないの?

レンタル対応ベッド「ミオレット」 レンタル対応ベッド「ミオレット」日本のお年寄りも140cm台の方から180cmの方まで身長も様々。当然、足の長さも様々。なのにベッドの曲がる位置は一つ。結果、背を上げた時にズレが発生しやすく、床ずれの原因にもなってます。2006年に開発に着手した「ミオレット」では膝の曲がる位置を3段階に調節でき、床ずれのリスク軽減に成功しました。。

2008年

もっと寝心地のよいベッドにできないか

自立支援電動ベッド「ケアレット」 エルダーサポートワイドマットレス ポケットコイルマットレス 硬質ウレタンマットレス自立支援電動ベッドに使用するマットレス。1種類のマットレスでは利用される方によっては硬いと感じられたり、また逆にやわらかいと感じられたりします。そこで、ケアレットシリーズは3種類のマットレスから選べるようにしました。3種類の中で一番ソフトなエルダーサポートワイドマットレス、標準的な硬さで幅広い体重に適応したポケットコイルマットレス、そして少し硬めの硬質ウレタンマットレス。また、ボードタイプもそれぞれ宮付タイプ、フラットタイプの2種類から選べるようにし ました。使用される方に合った商品を選んでいただきたい。そんな想いからケアレットシリーズは誕生しました。

2010年

自動的にロックする
ベッド用グリップを作れないか?

パッド付自動ロック式ベッド用グリップ「ニーパロP」 開いた状態グリップ部が回転し、寝ているときは閉じて転落を予防し、使うときは開いて立ち上がりを補助するベッド用グリップ。非常に便利であると同時に、開閉部分の固定を忘れると、転倒など事故の原因にもなります。2007年に開発に着手した「自動ロック式ベッド用グリップ ニーパロ」では、45度毎に自動的に回転部が固定される自動ロック機能を搭載。この問題に対応し、2010年の国際福祉機器展にて発表。翌年の2011年1月に発売されました。
また、佐賀大学医学部松尾准教授からの要望を受けニーパロ専用オプション「移乗してわかる安心ひざパッド ニーパロ・パッド」を開発しました。膝の位置に軟らかい樹脂パッドがあるだけで、立ち上がる際、車いすやポータブルトイレへ、楽に安全に移動ができます。介助する人にとっても腰への負担を少なくできます。

2011年

次世代の在宅用介護ベッドの
スタンダードを目指して!

介護保険レンタル対応在宅介護用ベッド「ミオレット・フォーユー」4年の歳月をかけ、使う人、介護する人、販売する人、それぞれの立場の商品コンセプトを煮詰め、佐賀大学の松尾准教授、九州産業大学の青木教授のご協力を得て開発を行いました。特に力を入れたのが、ユニバーサルデザインと背上げ時に発生する「背圧・腹圧・身体のズレ」への対応です。使う人が使い易くないと事故が起きます。握力が落ちた手でも持てる手元スイッチを始め、様々な部分にユニバーサルデザインの考えを盛り込みました。背上げに対しては、猫背になり難いように背中を押してくれるランバー機構や膝の位置に合わせて調整できるフィッティング機構など5つの機構により、従来より大幅に「背圧・腹圧・ズレ」を軽減することに成功しました。

2012年

施設のニーズに応えたセンターロック搭載
低床電動ベッドが誕生!

施設用低床電動ベッド「アルティレット・トゥーユー」介護度の高い方にこそ、背圧・腹圧のないベッドを使っていただきたい。そんな想いから施設用ベッドにミオレット・フォーユーで実現した背圧・腹圧を軽減させるランバー機構、ヒップダウン機構、フィッティング機構を搭載しました。また、ボードにはバンパーを取り付け、キャスターはセンターロックタイプにすることでベッドの移動、設置される方への負担を少しでも軽減できるようにしました。

2014年

元気な方から低介護度の方へ
自立支援電動ベッドケアレットシリーズを一新

ケアレットフォルテ ケアレットネオ アルファ ケアレットニコケアレットシリーズが待望のリニューアル!ラインナップ充実でさらにお好みに合わせてお選び頂けるようになりました。伝統技法「矢貼り加工」を取り入れた『ケアレットフォルテ』、落ち着きのある色の『ケアレットネオ アルファ』の2タイプはそれぞれベッドボードが「フラットタイプ」とメガネなど小物が置ける「宮付タイプ」の2種類をご用意しています。高級感を感じさせるPUレザーを採用した『ケアレットニコ』は、スタイリッシュな見た目だけでなく、ソフトな感触であたたかさと安全性を両立しました。

膝のフィッティングが好評の
「ミオレット」に待望の後継機登場!
対象疾患を広げ、使いやすさと
安全性がさらに向上しました

「ミオレットⅡ」●ウッディBR「ミオレットⅡ」●ホワイティBR「ミオレットⅡ」は2007年に販売開始した「ミオレット」の後継機で、佐賀大学の松尾准教授の監修を頂き、背上げ時のズレを抑える膝のフィッティング位置の見直し、車いすとの密着性の改善や、「ミオレット・フォーユー」で好評の手元スイッチの採用など利用者の安全性と使いやすさを追求しました。また、全重量を77kg(2モーター)と従来比で15%減らし搬入搬出時の腰痛緩和対策も行いました。

膝あて移乗と自動ロックを実現した
唯一のベッド用グリップがさらに進化!

ニーパロⅡ2011年に発売した「ニーパロ」の後継機「ニーパロⅡ」は、好評の自動ロックは継承しつつ、移乗性を高めるため膝当て面を拡大し、グリップ部の強度を上げながら、重量は1kg減らしました。また、サイドレールの高さを2cm高くし、レールの乗り越え転落事故対策を行いました。

プラッツはこれまでも、これからもお客様の声を形にして行きます!