お客様の声

医療法人誠愛会グループ
佐世保記念病院様

医療法人誠愛会グループ 佐世保記念病院

佐世保記念病院様は1980年11月に「鹿子前病院」として開設、地域住民の療養と社会復帰に向けたリハビリテーションを担う、161床(2018年1月現在)を有する病院です。
このたびプラッツの医療施設用電動ベッド「P300シリーズ」を導入していただき、その後の使用感、患者様の状況について看護部の坂元看護部長と横山看護師長にお話をお伺いいたしました。

佐世保記念病院スタッフ

坂元看護部長と横山看護師長のお話

ベッドを導入する前と導入した後の患者様の様子を聞かせてください。

ある患者さんは施設で誤嚥性肺炎を繰り返して、施設からは「看取りに近い」と言われるような状態でこの病院に転院してきました。転院されてきたときは入れ歯があっておらず、口の中が汚い状態で口腔ケアが必要な状態でした。また首が後屈しており、誤嚥性肺炎の危険性が高い状態にありました。
当初はとても衰弱しており経管栄養をせざるを得ない状態で、あごを下げるためにバスタオルを使っていたのですがどうしてもズレてしまい、本人も違和感があるせいか嫌がっていました。しかしベッドを替えてハイバックサポート機能を使うようになってからは少しずつあごが下がってきて、ペースト状の食事を試したところ食べることができるようになり、だんだん食事量がアップしてきて経管栄養を外すことができました。2か月後にはあごがしっかり下がって3食ちゃんと食べられるようになり、おしゃべりも盛んになって昼夜のメリハリもつくようになり、夜も眠れるようになっています。その患者さんは近々施設に戻られる予定です。

経管栄養をしているその他の患者さんでも、ハイバックサポート機能を使うようになってからだんだんあごが下がってきて唾液の誤嚥が少なくなり、発熱することが少なくなりました。自然に前を向けるので、誤嚥を防ぐことができていると思います。

ハイバックサポート機能

背上げを「ハイバック:頭-背部」と「ローバック:腰部」の2つに分け、それぞれの角度を調節しながら背上げをおこないます。
1モーター、2モーターポジショニングベッドでは、ハイバックは背上げと連動して動きます。
3モーターポジショニングベッドでは、ハイバックを単独で操作することができます。

P300 ハイバックサポート機能説明1
P300 ハイバックサポート機能説明2

誤嚥リスクの低減

背上げ時に頸部の角度を調節、腹圧を軽減し、嚥下しやすい姿勢の再現が可能です。摂食嚥下リハビリテーションのサポート、誤嚥リスクの低減が期待できます。

P300 誤嚥リスクの低減

佐世保記念病院様の看護部は「ゆっくり」「じっくり」「しっかり」を基本理念とし、患者様のペースを大事に、ベッドサイドに寄り添い、コミュニケーションを意識して信頼感を高めることを徹底しているということでした。
実際に患者様が食事をされる際、同じ目線の高さでずっと話しているスタッフを見かけました。患者様やご家族の意思や願いを大事にすることは、基本的な部分ではありますが、とても大事なことだと思います。
また、ベッド上では背抜きをしっかり行い、患者様が安楽に過ごせるよう意識されていることも印象的でした。

屋上庭園 roof garden

佐世保記念病院様の最上階には「屋上庭園」があり、美しい九十九島の風景を眺めることができました。海側の病室からも見ることができますが、絶景でした。

佐世保記念病院 屋上庭園
屋上からの景色

事例紹介